2019年3月31日日曜日
アポクエル(アポキル錠)3.6mg20錠
アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の犬のための痒みを抑える治療薬で、投与してから4時間で痒みが和らぎます。
日本で販売されているアポキル錠と同じ製品で、海外ではアポクエルと呼ばれています。
錠剤タイプのお薬で、ステロイド剤ではありません。
アレルギー性皮膚炎などの痒みを緩和する治療薬として国内で販売されているアポキル錠は、海外で販売されている本剤アポクエル 3.6mgと同製品で、ジェネリックではありません。
オクラシチニブという成分が本剤には 3.6mg入っており、犬のアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の症状で最大の悩みである痒みを抑えます。
オクラシチニブは、アレルギー性皮膚炎などの際に、非常に多く産出される痒み関連物質の伝達をブロックする作用があります。
皮膚に痒みがある場合、犬はしきりに体を掻いたり、舐めたり、を続けます。その結果、皮膚を傷つけてしまい、痒みを放置してしまうと皮膚の傷が癒えることもなく、やがて二次的な問題が生じます。しかし、本剤を投与した場合には素早く痒みがひいて、痒みによる皮膚へのダメージ、犬にとっての痒みによるストレスや飼い主さんのストレスも取り除いてくれます。
本剤は痒みを緩和すると同時に若干の免疫抑制効果があり、投与前に感染症を見逃してしまうと、皮膚炎の症状が悪化することがあります。
アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の治療と言えばステロイド剤を投与することが多く、飼い主さんにとっては副作用が不安ですが、この治療薬は副作用が少なく安全性が高いです。また、獣医師の管理下において、1年間の長期投与も問題がありません。
アレルギー性皮膚炎の種類は多いですが、基本的には痒みが常について回ります。アレルギー性皮膚炎の原因で特に暖かくなると増えるのが、ノミです。ノミ予防をしていなければ、どの犬でも発症する可能性があります。また、フードアレルギーも接触してアレルギー反応が出てしまうので、こういったものが原因であっても、本剤を用いれば皮膚の痒みは一時的に改善します。本剤だけに頼らずに、犬が通る場所や生活している空間などに気を配り、フードにも注意をすることで、アレルギー症状はかなりの割合で緩和させることができます。
アトピー性皮膚炎は遺伝も関係しており、なりやすい犬は皮膚の外敵(病原菌など)から守る能力(バリア機能)が健康な犬よりも劣っています。初めは一時的でも、徐々に慢性的に変化して行きます。発症する原因はハウスダストや花粉、カビ、などの環境に存在するもので、これらのものを完璧に避けることが難しいことから、常に痒みの原因と隣り合わせになります。やがて、いつも肢先を舐めていたり、目の周りが赤くなったり、さらには全身に症状が広がって細菌性皮膚炎や真菌性(カビ)皮膚炎になったり、と、痒みに加えて感染症の治療も必要になっていきます。しかし、本剤を使うことで痒みのコントロールが可能になり、皮膚のバリア機能のためにセラミドローションなどを併用し、特別な療法食(アレルギーを起こしにくいフード)を食べる、環境整備をする、などのトータル的なアトピーケアをしてあげることで犬の生活の質が保たれます。
アポクエル(アポキル錠)3.6mg20錠
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